Yuriko  Terazaki

 

人間の手で作られ、時を経たものを描きたいと思っています。

かつて文明の象徴とされながらその役目を静かに終えようとしているもの、聡明な知恵と深い知識が積み重ねられたもの、訓練された手によって丹念に削られ、組み合わされ、磨き上げられたもの・・・

それを創った人の手の仕事のあと、そのものに触れ慈しんだ人々の気配を、わたしは、描きたいのだと思います。